この度私の闇を抱えたノートが流出してしまいました。何故このような事態になってしまったのか経緯をお話させていただきます。
ある日、私の友人が家を訪ねてきた時に本棚に置いてある漫画を読み始めました。初めは普通に漫画を読んでいたのですが、飽きたのか本棚を物色していました。すると、1冊のノートを手に取りこう言いました。「悩みがあるなら、相談に乗るよ?」
「へ?」
何の話か分かりません、どういうこと?と聞くとこのノートを見せられました。
これは病んでるね。ちょっと自分でもびっくりするくらいに病んでるね。
きもちわる!数字ばっか書いてるよ。人間は信じられないから僕が信じているのは完ぺきな答えのでる数字だけさ。と言わんばかりの数字の量。
いやまてまてまて、なにも事情を知らずにこれを見たら病気を疑うかもしれないがそうではない。ドラゴンクエスト10というゲームで裁縫職人という一種のミニゲームのようなものがあった。素材を集めて装備を自作するのだが、その際にある手順を踏まなくてはならない。
それぞれの部位に数値が設定されており、それに近づけるようにダメージ?を与えていくのだ。現在では職人用のアプリやExcelで計算する人もいるのだが、私はそんなこと知る由もなかったサービス開始初期にアナログで計算していたのだ。つまりこのノートに数字をメモってネトゲの装備を作っていたのだ。
幸い見つけた友人はゲームの知識があったのですんなり受け入れてくれたが、もし知らない人が見たら説明しても信じてもらえずに精神科医にでも連れていかれたかもしれない。
ちなみにこんなページもあったので、余計に驚かれた。
この腐ったモノクロの世界に俺様が色をつけてやらんとばかりにカラフルがはびこっていますが、これは単純にインクの量を測るために落書きしていたのだ。謎の計算式とインクで全ページが埋め尽くされたノートが部屋に置いてあれば、驚くのも無理はないと思う。なんならこのノートあと2冊ありました。
ありました、と過去形なのもこの事件を境に残しておく必要はないと判断し、処分させていただきました。近くの紙とか本を処分するところに捨てたのですが、そこを漁った小学生とかがこれを見て恐怖に打ちひしがれないことを願っています。真夜中の森の小屋とかで見つけたらホラーですよね。
みなさんも見られたくない、知られたくない過去や闇は大切にしまっておくか、いっそのことすべて捨て去って新たなスタートを切るのが良いでしょう。
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