こんにちは、今日は久しぶりにデュエルマスターズのお話です。
昨日、2019年6月20日の19時過ぎに新たな殿堂発表が行われました。
公式大会で1枚も使用できないカードを「プレミアム殿堂」、1枚のみ使用できるカードのことを「殿堂」と言います。つまり強すぎるカードに規制をかけるということです。
まずはどんなカードが制限にかかったかおさらいしてみます。今回は5枚のカードが対象となりました。
プレミアム殿堂(1枚も入れられない)
ヒラメキ・プログラム
自分のクリーチャーを破壊してそのコストより1大きいクリーチャーを山札から読んでくるカードです。主に「ウォズレックループ」と呼ばれるデッキタイプに採用されていました。
最速で3ターン目に《超竜バジュラズテラ》を呼び出し、相手のマナをすべて消し飛ばして、そのまま《古代楽園モアイランド》も呼び出して呪文とD2フィールドを封じます。これをされてしまうと「マナチャージ、エンド」というしかなくなり、大量に並んだクリーチャーに攻撃されまくって死にます。
先週の400人規模のCS(チャンピョンシップの略、競技プレイヤーが戦い、ランキングを競い合う大会)でもプロプレーヤーやトッププレイヤーなど、多くのプレイヤーがこのデッキを使っており、凶悪ループが多発していました。この状況はとても良くないので、急遽生放送で殿堂発表を行ったのだと思われます。2マナチャージしてヤッタレマン出したら死んでるとかなにも面白くないでしょ。
ヴォルグ・サンダー
出た時に相手の山札からクリーチャーが2枚出るまで墓地に送ります。「青黒ハンデス」「ドロマーハンデス」「ジャバランガループ」「ネクラドルマゲドン」など多くのデッキに採用されていました。相手をコントロールしシールドに攻撃せず安全に勝利することができるため強力なカードなのですが、ここまでの仕打ちにされるカードではないです。
今回このカードが使用不可になった理由には新ギミック「オレガ・オーラ」にあります。
超GRゾーン(超次元ゾーンのようにあらかじめデッキと別に置いておくもの)からクリーチャーを呼び出して、その上に装備するといったカードです。
(発動宣言をして・・・)
(GRゾーンの一番上を捲ってバトルゾーンに出して・・・)
(ライドオン!!)
ここで注目して欲しいのが、このカードはクリーチャーではなく「オレガ・オーラ」というカードなのです。呪文、クロスギアなどのカテゴリの新しいものになっています。そのためこのオーラデッキを使用する場合、40枚がほぼオーラになるので《ヴォルグ・サンダー》を相手に出されるとクリーチャーが出てくる前にデッキが無くなり敗北してしまいます。
このカードがある限り、新ギミックのデッキがまったく流行しなくなるのでそれを懸念してのプレミアム殿堂だと思われます。実際にCSでもオーラデッキを使っている人はほとんどいませんでした。しかしサイキックリンクが永遠にできなくなる《サンダー・ティーガー》の気持ちを考えたことはありますか・・・?
(2人揃ったぜ)
(サイキックリーンク!)
(え、ちょ、まって、上半身ない) (俺もう使えないからw)
殿堂(1枚しか入れられない)
セイレーン・コンチェルト
1マナでマナゾーンからカードを1枚回収し、手札からマナゾーンにカードを1枚置くことができます。「青単ムートピア」「ゴクガサイクル」に採用されていました。使って回収、チャージってプラマイゼロじゃない?と思われがちですが、1ターンに呪文を〇回以上使うとタダで出せるクリーチャーがいるので、このカードを打ちまくればこの条件を満たすことができ、大量のクリーチャーをタダ出しすることができます。
特に《次元の嵐スコーラー》というのは呪文を5回使うとタダ出しできて、もう一度自分のターンを行うことができます。そして《「本日のラッキーナンバー!」》で数字を宣言するとそのコストのカードを1ターン相手は使用できなくなるのでSトリガーなどを無効化して大量のクリーチャーで攻撃できます。(例:相手のデッキはデーモンハンドが入っているので6と宣言しておこう!)
このコンボが最速で3ターンで決まるので、前述の「ウォズレックループ」ほどの安定感はありませんが、決まればほぼ負けなのでゲーム性の薄さが問題となったのだと思われます。
個人的にこのデッキを使うことがなく、よくやられていたんですが出てくる魚たちのビジュアルがちょっと受け付けなかったため使用する気がおきませんでした・・・w
ガヨウ神
出た時にカードを2枚引いて1枚捨てます。その後また2枚引きます。「ジョラゴンジョーカーズ」に採用されていました。普通に考えてなかなか強いのですが、《ジョットガン・ジョラゴン》が手札からジョーカーズを捨てるとその捨てたカードの出た時能力を使用できます。
つまり、《ガヨウ神A》を捨てて効果発動2枚ドロー、《ガヨウ神B》を捨てて2枚ドロー、すると新たに捨てた《ガヨウ神B》の効果で2枚ドロー、《ガヨウ神C》を捨てて2枚ドロー・・・・と続けると手札が大量に増えるためかなりゲームが優位に進められます。
さらに、このデッキはある特定の条件を作り出すとループすることができ、相手の手札、マナ、フィールドを0にすることができます。このいわゆる「ジョラゴンループ」というのも問題になっていたので規制の対象になったのだと思われます。《ガヨウ神》1枚でもループは出来なくはないのですが、かなり難易度が上がったのでループは狙わないか、そもそもこのデッキタイプは減っていくことになりそうです。
私もループを覚えるか悩んだんですが、面倒だったのでやらなかったので特に被害はありませんでした。てか普通に対戦相手にループされることが多かったので嫌でもある程度は覚えたんですけどね。
轟轟轟・ブランド
手札がこのカード1枚の場合、タダでバトルゾーンに出して1枚ドローするスピードアタッカーWブレイカーの速攻カードです。「赤白轟轟轟」「赤青覇道」などに採用されていました。
このカードのやばい所は何もない所からいきなりWブレイクしてくるのもさながら、出た後にドローできるのでそのドローが《轟轟轟ブランド》だった場合また出すことができます。つまり、連鎖するのです。
(轟轟轟ブランド4体・・・)
私もCSで入賞した時は上記の2デッキであり、《轟轟轟ブランド》には助けられました。連続で出した時の相手のイラつきや落胆が見ていて悲しかったですし、逆に自分がされたときはどうにもできないやるせなさで夜しか眠れなくなります。正真正銘の運ゲーと化すので規制されてよかったと思います。
けど、少し寂しいですね。デッキを構築するときもどのようにこの速攻を耐えきるかという軸で考えていましたからね。しかし、これもゲーム、構築の多様性を減らしていたのでしょうかね。
これからの環境は?
今回の改定でダメージを受けたデッキタイプは
・ジョラゴンジョーカーズ
・赤白轟轟轟
・赤青覇道
・ハンデス
・ジャバランガループ
・青単ムートピア
・ゴクガサイクル
・ウォズレックループ
・ネクラドルマゲドン
あたりが上げられます。これにより無被害で環境に息を潜めていたデッキが台頭してくるでしょう。
被害なし、これからトップに上がるかもしれないデッキタイプは
・チェンジザドンジャングル
・黒単デスザーク
・青魔導具
・赤黒ドルマゲドン
・墓地ソース
・赤白バイク
・5Cコントロール
・オレガオーラ
・モルトnext
あたりが上げられます。
だからといって被害を受けたデッキがすべて消えるわけではなく「リペア」(代用カードを加えて新たな形となる)することで環境に残り続ける場合もあります。
新弾やデュエキングパックもあるのでさらに環境が変わりそうで楽しみです。
皆さんも新環境に向けて新たなデッキの構築や、練習をしてみてもいいかもしれません。では今回はこの辺で!ありがとうございました。